スマートキーの電波を増幅させ車まで届けることで、車両を簡単に盗んでしまう「リレーアタック」は、スマートキーを使用している方なら誰でも被害に合う可能性があります。
この盗難方法を防ぐ方法はあるのでしょうか。
警察や自動車業界の中でも「リレーアタック」は問題となっており、特にトヨタの2013年以降モデルの車については技術的な対策が取られているそうです。
しかし、他メーカーや古いタイプの車種については依然対策は十分でなく、また盗難犯罪グループの機材も年々進化しているので、トヨタの最新車であっても絶対に盗まれないという保証はありません。
そんな「リレーアタック」を各個人で確実に防ぐ方法、それは「スマートキーの電波を遮断すること」となります。
スマートキーの発する微弱な電波を増幅・送信するという手法の「リレーアタック」は、そもそも電波が出ていなければ送信のしようがありません。
電波を遮断する方法としては、スチールケースなど電波を通さない金属製のキーケースにスマートキーを入れるというのが確実です。}
車を止めて扉をロックしたら、すぐにケースにキーをしまう、これを徹底することで「リレーアタック」による車両盗難は防ぐことが出来ます。
その後開錠する際にはケースからキーを出すなど動作が1つ増えはしますが、一番簡単で効果的なので、「リレーアタック」が不安な方はこちらの防止方法が良いでしょう。
また、スマートキーの電波をキャッチするためにはある程度近くにいなければならないので、車を降りた後自分の後をつけてきたり、妙に距離の近い人物がいる場合は要注意です。
更に、「リレーアタック」は外出先では勿論ですが、自宅にスマートキーを置いている場合にも注意が必要です。
特に夜中など人通りの少ない時間帯に、玄関先や裏口付近などから家内の電波をキャッチして、自宅に止めてある車を盗む、という被害が過去にありました。
玄関の靴箱など、屋外に近い位置に鍵を置く習慣のある方は、置き場所を変えるか、家の中でもケースをつけるようにした方が良いでしょう。